BRM512たまがわ400km海野宿

1. 予定と実績

Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
Start → PC1 44.4 km +359/-208 m 05/12 07:00 05/12 09:15 2:15 05/12 07:15 05/12 09:27 2:12
PC1 → PC2 45.1 km +492/-580 m 05/12 09:30 05/12 11:45 2:15 05/12 09:41 05/12 11:45 2:04
PC2 → PC3 54.7 km +477/-230 m 05/12 12:00 05/12 14:45 2:45 05/12 11:58 05/12 14:22 2:24
PC3 → PC4 56.7 km +943/-787 m 05/12 15:00 05/12 18:30 3:30 05/12 14:45 05/12 17:47 3:02
PC4 → 通過CHK 71.3 km +864/-1179 m 05/12 18:45 05/12 23:00 4:15 05/12 18:27 05/12 22:06 3:39
通過CHK → PC5 39.0 km +160/-247 m 05/12 23:15 05/13 01:15 2:00 05/12 23:08 05/13 00:53 1:45
PC5 → PC6 47.5 km +539/-462 m 05/13 01:30 05/13 04:00 2:30 05/13 01:15 05/13 03:43 2:28
PC6 → Finish 42.9 km +195/-338 m 05/13 04:15 05/13 06:15 2:00 05/13 04:02 05/13 05:58 1:56
Start → Finish 401.6 km +4,029/-4,031 m 05/12 07:00 05/13 06:15 23:15 05/12 07:20 05/13 06:00 22:40

仮眠0.5Hを含む22.6Hで認定完走。ケツの痛みと熱中症に苦しんだ400kmだった。

2. 装備類

服装。

  • Rapha ProTeam Training LongSleeve Jersey
  • RedWhite The BIB
  • UnderArmour HeatGear Compression
  • HIRZL GRIPPP! FF

バイク収容。

  • ORTLIEB SaddleBag(L)
  • Apidura Road Frame bag small

気温条件は、最高気温は25℃に届き、最低気温は10℃そこそこの気温差は15℃。降水確率も雨を心配するほどではない。前回BRM421とほぼ同条件で、昼間の暑さか夜間の寒さかのどちらを堪え、どちらに備えるか。もう5月の半ばだし半袖でいいんじゃないかなとは最後まで悩みつつ(二子玉川周辺にクルマを駐めてからも悩んだ)、結局、寒さを嫌って長袖に決めた。
収容は前回から変更なし。エマージェンシー・ブランケット、輪行袋、スペアタイヤ1本、スペアチューブ2本、CO2ボンベ3本、ハンドポンプ、工具類を、サドルバッグとフレームバッグに分けて詰めている。

3. コース・スケジュール

AJたまがわの初コースで、二子玉川 - 海野宿間を往復する400km。
目立った峠は碓氷峠と入山峠の2つ。コース全体では総獲得標高が3,092m(実績値)で、2つの峠による上昇値が支配的なレイアウト。そのほかで留意すべきはStart→PC1の市街地で、峠同様に(下りで取り返せない分、ただの負債だが)時間を積み増すことにする。一方で、同経路を逆に走るPC6→Finishは早朝に走るから、交通量は低めに見積もり、時間は積み増さないこととした。
コースのもうひとつの特徴に、PC,通過CHKの数が多いことが挙げられる。休憩機会が増えれば時間も減らしにくいが、これは諦めた。停まらないわけにはいかないし。
天候は予報で雨の心配はなし。最高/最低気温差15℃の幅は注意に値するが、BRM421と同様の対策で致命傷にならないことは確認済み。夜半過ぎに仮眠を取るようなスケジューリングを取らなければ、凍えるようなことはない。
基数は20.0km/hで据え置き、諸々積んでいき計画値は23:15に収まった。ただし6月に控える600kmの準備には、計画値より早く戻る必要があり、22時間台で戻る動きは取るつもりでいた。ほか、仮眠に関してBRM421は1.5Hを要したが、これも減らすつもりで。
計画作成後、AJたまがわ 試走レポートを答え合わせに利用させてもらった。ルートの分岐注意や峠の攻略、道中の所感は参考になった。グルメポイントには寄らないのが常だが、今後、余裕があれば寄る計画を立ててみたいと思う。

4. 各区間の所感

4-0. 兵庫島公園

もうちょっと早く着こうと思う(7:00出走なのに6:50に3km離れた駐車場を出た)。

出走は7:20のウエーブ2。

4-1. Start@兵庫島公園 → PC1@ファミリーマート海田岩蔵街道店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
Start → PC1 44.4 km +359/-208 m 05/12 07:00 05/12 09:15 2:15 05/12 07:15 05/12 09:27 2:12

AJたまがわ御馴染みのルート。兵庫島公園から多摩川沿いに西進し青梅を目指す。定峰200で同ルートの実績があるが3年前と古く(実績2:35)、加齢を差し置いてもいまのほうが幾分速いため、2:15の計画値とした。
細く交通量のある土手沿いの道、新滝川街道の信号峠と苦手なイメージが先行したのも、時間の積み増しに抵抗がない理由のひとつ。
PC1までの区間はランドヌールも団子になり易い。気づけば6人ほどの集団の先頭を努め続けていた。誰か替わってくれたっていいが、ペースを完全にコントロールできるメリットは高い。最初の1時間も進捗は上々、区間の短さは行程短縮に難しい。オンスケで調整。
気温は暑め。長袖は既に鬱陶しかったことも、ペースを抑えるに一役買っていた。

兵庫島公園にはギリギリ到着とはいえ、朝飯から4.0Hほど経っているのでおにぎり2個を補給。PC1まで真後ろにいた(と思う)某君様は、ぼくがコンビニを出るころには姿を消していて、コンビニストップの短さに驚いた。5分経ってねえ。

4-2. PC1@ファミリーマート海田岩蔵街道店 → PC2@ファミリーマートヤマキ花園店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC1 → PC2 45.1 km +492/-580 m 05/12 09:30 05/12 11:45 2:15 05/12 09:41 05/12 11:45 2:04

ここからは一人旅。大まかには八高線をなぞって北上していく区間で、トンネルはなく、引いたルートの高低差をそのままクリアしていくことになる。高崎方面への自走(またはクルマ)に使えるため、ルート自体も覚えてしまいたい。
PC2には少しだけ貯金を増やして到着。この時点で0.3Hを当初計画から前倒している。
PC2まで進めて明らかになったのは、長袖はやっぱり止めとけってことだけだった。暑いわ。

4-3. PC2@ファミリーマートヤマキ花園店 → PC3@セブンイレブン安中松井田バイパス店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC2 → PC3 54.7 km +477/-230 m 05/12 12:00 05/12 14:45 2:45 05/12 11:58 05/12 14:22 2:24

平野部を眺めていた区間も終わり。碓氷峠に向かい狭まっていく谷に、暑さ堪えて走っていく。正直にはグロッキーもいいところで、ペースもダダ下がり。アタマから熱が離れず、ジッパーを下げて放熱に努めても、心肺もヘタって深呼吸も苦しくなっていた。
補給はミスっていなかったようでガス欠は起こさなかったものの、進捗を落とさないことだけで精一杯だった。

PC3に着いてガリガリ君をかじりながら、アタマに篭もった熱対策としてキャップを脱ぐことに。エアロヘルメットは替えようがないし、キャップ脱ぐ以外にはなんもできんのだけど。

4-4. PC3@セブンイレブン安中松井田バイパス店 → PC4@セブンイレブン上田大屋店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC3 → PC4 56.7 km +943/-787 m 05/12 15:00 05/12 18:30 3:30 05/12 14:45 05/12 17:47 3:02

キャップを脱いだアタマが涼しくて意識がはっきりしてくる。もっと早く脱ぎゃあよかった。いや、夏用のヘルメットを用意しときゃあよかった。
PC3を出て旧道とバイパスの分岐を過ぎれば碓氷峠へ登り始める。碓氷峠に登ったことはないが、2016年Flecheで深夜に下ったことがある。そのときに、勾配は穏やかで長いタイプの峠ということ、路肩に枝や砂利が溜まっていたこと、深夜の眼鏡橋には星空撮影のカメラさんが真っ暗闇に潜んでいて、マジで悲鳴を上げる寸前だったことを覚えている。
碓氷峠の途中でシークレットを越え、藤の咲いていることを教えてもらう。撮ってる余裕はなかったけれど、彼方此方に藤の花は見掛けることができた。
めがね橋。

頂上。終盤に向かうにつれて、やや勾配はキツくなりつつあったものの、オンスケ進行以上に急ぐ気はなく、体力消耗は抑えられた。 碓氷峠からは下り基調。軽井沢って避暑地だったなと思う光景もちらほら横切り、海野宿へ。古い宿場ということしか知識を仕入れず来ているので、此処は仮眠には使えんな、としか感想がなく。
そしてPC4に。碓氷峠にビクついて積んだ0.5Hは、ほぼ不要の進捗になった。 さてここから折り返し。上がった気温の落ち切る前に、入山峠を下ってしまいたい。気温の下がったころにキャップはかぶり直すこととして、早めの夕飯を摂って、通過CHKへ。

4-5. PC4@セブンイレブン上田大屋店 → 通過CHK@セブンイレブン富田七日市店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC4 → 通過CHK 71.3 km +864/-1179 m 05/12 18:45 05/12 23:00 4:15 05/12 18:27 05/12 22:06 3:39

日暮れの海野宿は写真に収め……いや、どうかな。なんだろう、あんまり興味湧かないな……。まあ、宿場町と聞いて、ここを目的地に旅程を組めたら面白いなとか、宿場町巡りで企んでみてもいいなとか期待していたのがいかんのだけど。

軽井沢に戻るころには日も落ちていた。気温も落ちてきた。入山峠から下りるタイミングでウインドブレーカを着ようと決めて、長く続く緩い登りへ。試走レポートのとおり、復路の入山峠へは、焦れる行程だった。なんせ長くて単調なのだ。
入山峠まで上ってウインドブレーカを羽織り、ダウンヒルへ。舗装状況も知らず、また夜間とあって速度は抑えめに下りたものの、できれば旧道のほうがいいかなと思う。旧道はコーナーが多いから速度出ないしね。一方でバイパスは快適そのもので、ウインドブレーカでエアブレーキ利いてるはずなのに60km/hまで上がっていくし、こええよう。 通過CHKには当初予定から0.9H早く到着。少し眠気があって、BRM421反省点から、気温が低くなり過ぎる前に仮眠を取ることに決める。眠るのは貯金を使い果たす程度でいいやと、コンビニ横の暗い場所に移動して、ヘルメットを枕に目覚ましかけて( ˘ω˘)スヤァ

4-6. 通過CHK@セブンイレブン富田七日市店 → PC5@ファミリーマートヤマキ花園店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
通過CHK → PC5 39.0 km +160/-247 m 05/12 23:15 05/13 01:15 2:00 05/12 23:08 05/13 00:53 1:45

低気温にかじかむことなく、目覚ましで起床。少し身体をほぐして再出発。 入山峠まで終えてしまったので、ここからは消化試合。仮眠後で脚の回りもよく、ケツの痛みもあまり気にせず走れた。このケツの痛みはサドルかパッドか悩みつつ走っていた記憶がある。redwhiteは1シーズンしか保たないのかなーとか、そんなん。

カフェイン投入。

4-7. PC5@ファミリーマートヤマキ花園店 → PC6@セブンイレブン青梅日立前店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC5 → PC6 47.5 km +539/-462 m 05/13 01:30 05/13 04:00 2:30 05/13 01:15 05/13 03:43 2:28

PC5出発前のひとこと。

もうひとこと。 キャップの恩恵は無視できないけど、エアロヘルメットとの組み合わせは相性が悪いのは事実。ただバイザーと汗止めの役割は捨てがたい。風抜けのよいヘルメットを用意するほうが有望かなと思うくらいには。
ルートに関しては、また引き合いに出すのもアレだけれど、2016年Flecheで走ったことのある箇所が多い。こなれた道と言える(幅員はあるため、自転車以外にも、クルマで高崎へ行くときなどにも使っている)。
ただ地味な高低差に心肺がついていかず、前区間の好調子も何処へやら、オンスケでPC6へ。 そしてまたカフェイン投入。

4-8. PC6@セブンイレブン青梅日立前店 → Finish@癒しふれあい館
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC6 → Finish 42.9 km +195/-338 m 05/13 04:15 05/13 06:15 2:00 05/13 04:02 05/13 05:58 1:56

往路のなぞり返しなので感慨もなく。アホなヴェルファイアに幅寄せされたくらい。その前を走るミニに追いつこうと雑なクルマの使いかたをしていた。そういうクルマではないと思うんだけどね。
あと、最後の癒しふれあい館には多摩川沿いから回って近づくので、……ちょっと迷った。

予定より0.6Hほど早く完走。各区間を満足いく走りができたでなく、況してやPCストップが短かったわけでもない。仮眠を短く済ませられた結果と言える。出走前の睡眠大事。

5. あとがき

キャップが軽度の熱中症を引き起こしていたことに、もう少し早く気づきたかった。碓氷峠へ向かう行程に小さくない悪影響を及ぼしていたし(長袖を着ている上半身よりぼうっと暑かった)、脱いでからもしばらくは尾を引いた。
加えて夜間の冷え込みを恐れて長袖を選んだことも、排熱を悪くしたし、ミスだ。昼夜の気温差にウインドブレーカだけで備えるのなら、差に合わせられるウインドブレーカを用意するのがただしい選択だ。薄いウインドブレーカしか持っていないからと、昼間、暑さを我慢して耐えることは消極的な備えだった。
後半、ケツの痛みに耐えていたせいで、楽しくなかった。サドルは5年以上使用で、元々ロング向きでない製品を選んでいる(当時はBrevetに出るつもりだってなかった)。ためしにfabric scoopを買ってみよう。redwhiteのパッドがヘタった可能性も疑っていい。ケツの割れ目が透けて見えるとも聞いたし、1シーズンとは短命にも程があるが、もう1着持っていても悪くない。