BRM602西東京600km諏訪湖

1. 予定と実績

Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
Start → 通過CHK 39.8 km +225/-322 m 06/02 05:00 06/02 07:00 2:00 06/02 04:59 06/02 06:53 1:54
通過CHK → PC1 104.8 km +1793/-1772 m 06/02 07:15 06/02 12:45 5:30 06/02 07:06 06/02 12:03 4:57
PC1 → PC2 43.1 km +252/-248 m 06/02 13:00 06/02 15:00 2:00 06/02 12:30 06/02 14:24 1:54
PC2 → PC3 74.9 km +1020/-643 m 06/02 15:15 06/02 19:15 4:00 06/02 15:01 - -
PC3 → PC4 65.9 km +836/-480 m 06/02 19:30 06/02 23:00 3:30 - - -
PC4 → PC5 62.2 km +587/-1030 m 06/02 23:15 06/03 04:15 5:00 - - -
PC5 → PC6 69.3 km +600/-856 m 06/03 04:30 06/03 08:00 3:30 - - -
PC6 → PC7 59.5 km +1535/-811 m 06/03 08:15 06/03 12:15 4:00 - - -
PC7 → Finish 81.6 km +964/-1650 m 06/03 12:30 06/03 16:30 4:00 - - -
Start → Finish 601.1 km +7,812/-7,812 m 06/02 05:00 06/03 16:30 34:30 06/02 05:00 - DNF

PC2を出てすぐの馬坂トンネルで交通事故のためDNF。

2. 装備類

服装。

  • Rapha Brevet ShortSleeve Jersey
  • RedWhite The BIB
  • UnderArmour HeatGear Compression
  • HIRZL GRIPPP! SF

バイク収容。

  • ORTLIEB SaddleBag(L)
  • Apidura Road Frame bag small

気温条件は最高気温は夏日ちょっと過ぎだが、最低気温が15~20℃に上がっていたため、心置きなく半袖ジャージに。キャップは家に置き去り。グローブはSFへ。ただし標高の上がる諏訪湖と不意の雨天に備えて雨具を携行。それ以外の収容は400kmと同じ。
ほか、致命的というか重大なこととして、サドルをfabric Scoop Shallow Eliteに替えていた。前回400kmで行程を半分もいかないうちにケツの痛みに集中を奪われたための施策だが、調整が十分でなかった。

3. コース・スケジュール

AJ西東京の600km。自分の参加した2015,2016年とは、大きく3点でルートが変わっている。1つは石和温泉を経由しなくなったこと、もう1つは朝霧高原へはK71からR139に変わったこと、最後の1つは富士五湖の北を周り山中湖へ向かうことだ。
スケジュールは諸々積み上げて34.5H。うち、仮眠2.0Hを含む。実績値からは3.0Hを短縮しなくちゃならないから、強気を過ぎて無謀な予定と言える。もし3.0Hを縮めるのなら、気をハヤらずマネジメントに徹することが前提条件で、その上で伊豆、R20、朝霧高原の行程を大幅に詰めてやる必要がある。
目標にどれだけ近づけるかが、今回の600kmのキモになっていた。

4. 各区間の所感

4-0. 淡嶋神社公園

ブ リ ー フ ィ ン グ に は ち ゃ ん と 出 よ う な 。

4-1. Start@淡嶋神社公園 → 通過CHK@セブンイレブン鎌倉七里ガ浜店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
Start → 通過CHK 39.8 km +225/-322 m 06/02 05:00 06/02 07:00 2:00 06/02 04:59 06/02 06:53 1:54

まずはAJ西東京御馴染みの町田→江ノ島ルート。通過CHKは片瀬江ノ島駅前のR134沿いの広場でなく、少し東のセブンイレブンに変わった。平坦だが序盤に市街地を抜けるから、短い行程も相俟ってコントロールの余地が少ない(個人的には苦手な部類)。
前回は団子になって進むのを嫌ったブル様と一緒に(☝ ՞ਊ ՞)☝して脚を使った思い出がある。そのツケを冷川峠で支払った思い出もある。 今回は最後尾からのスタートで信号にも嫌われ、中盤まではランドヌールのケツを追えず。本当に余談では、ニャンコ先生はすぐにケツが見えなくなった。

ひとまずオンスケ。次の区間が100km超と長いから、補給は少し多めに。塩分も摂りつつ。
ひとつ問題が起きていて、ケツの痛みはまったくなかったが、会陰部の圧迫が排尿痛になって現れていた。サドルの調整不足は、どこかでトラブルになると思っていたけれど、これは予想よりも早過ぎた。

4-2. 通過CHK@セブンイレブン鎌倉七里ガ浜店 → PC1@ローソン伊豆熊坂店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
通過CHK → PC1 104.8 km +1793/-1772 m 06/02 07:15 06/02 12:45 5:30 06/02 07:06 06/02 12:03 4:57

これもAJ西東京御馴染みの江ノ島修善寺ルート。江ノ島から東伊豆の伊東市までは海岸線沿いに進み、冷川トンネルをくぐって修善寺へ向かう。伊豆の海岸線を走るからアップダウンはあるわけだけれど、トンネルも多いために、RwGでは獲得標高の精度はかなり悪い。実態は、獲得標高799mと半分未満だった。
区間行程100km超となれば、当初は何処かで休憩を挟むつもりでいた。フレームバッグで食料の補給は間に合う想定だが、水が足らなくなるのは明白だったし、集中力も取り戻したい。あとは会陰部の開放も適宜行わなければ、ちょっとヤバい。最後のはサドル上でちょこちょこ動いて騙し騙しやるにしても。
江ノ島から小田原までは、交通量の多い片側二車線を西へ走っていく。追い越していくクルマの風が上手く速度を乗せてくれるし、防風林の御蔭で横風も気にせずいられる区間でもある。
小田原でR1を離れれば、楽しい伊豆路R135をただ南下していく。序盤なら東伊豆のアップダウンも大した障害にならない。ただ東向きの海岸線を午前に走るわけだから、当然、太陽から逃れ得ず、踏めば排熱に余力を喰われる。前2回の実績からは、伊豆半島で負った心肺ダメージは、日の落ち始めるころから夜半ごろまで引き摺るから、今回は斜度を増せば即インナーに落とし、踏まないことを意識しながら進めた。頑張らないって素晴らしい。
R135を離れてすぐ、ボトルが空になったのでコンビニへ。ガリガリ君を投入。残り25kmの地点、オンスケでPC1へ着く見込みも立っていたから、補給ものんびりとしたもの。
冷川トンネルへ続く、中伊豆BP入り口の交差点を過ぎる。日もすっかり上って暑さに堪える時間帯、頑張らずに登る坂は楽しい。海岸線を踏ん張り過ぎて脚を使い果たしたのは、たしか、1回目のときだったなあとか。

東伊豆アップダウン対策に積んだ0.5Hを使わずに突破。脚も残すよう調整した御蔭で、想定より上手く戦えている感触があった。要所で消費を許す考えかたより、常に抑制に努める考えかたでいるほうが、上手く進むのかもしれない。計画値を積極的に守らないスタイルも、まあ、他人に指摘されたこと、あるし。
であれば、当初計画からの貯金0.75Hも切り崩し、回復に充てるほうがただしい。

4-3. PC1@ローソン伊豆熊坂店 → PC2@ミニストップ富士川木島店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC1 → PC2 43.1 km +252/-248 m 06/02 13:00 06/02 15:00 2:00 06/02 12:30 06/02 14:24 1:54

伊豆を抜けて田子の浦を海岸沿いに西進、身延線へ向かう区間グロス20.0km/hは守れるが、はっきり不得意と言える区間で、具体的には沼津→田子の浦の平坦に苦手意識がある。単調な平坦という点では江ノ島→小田原間のほうが長いし、信号も少ないしで走り易いはずなんだけどなー。あんまり走りたいと思えないんだよなあ。
その苦手な区間、会陰部の圧迫を誤魔化すためケツをもぞもぞさせていたので、いつもよりはテンションも落ちずに走れた。前半を牽いてもらい後半を牽いたあたりも、集中の維持に一役買ったのだと思う。ログを見返せば30.0km/h維持で走り続けていて、上手くやれたんだなと感心する反面、それでも予定より0.1Hしか稼げていないあたり、苦手意識が募るばかりだ。

PC2は190km地点で、所要時間は9.4Hの好ペース(200km/10.0Hほどなので)。心肺の疲れは見えてきているが、声がかすれなかったし、脚は残して走っているから、会陰部の圧迫以外は順調そのものだった(2回目の排尿がやっぱり痛かった)。

4-4. PC2@ミニストップ富士川木島店 → PC3@セブンイレブン韮崎旭町店
Section Distance Ascent/Descent Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC2 → PC3 74.9 km +1020/-643 m 06/02 15:15 06/02 19:15 4:00 06/02 15:01 - -

御馴染みのルート。諏訪湖に近づいていくから登り基調とはいえ、トンネルや洞門も少なくないから、RwGとは乖離の大きい区間だ。そしてPC3まで脚を抑制しオンスケを維持できればいよいよ日暮れ、リソースを上手く引き継いで夜を迎えられる。リソースたっぷり残して夜に突入とか初体験で、わくわくするんですけ

( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

馬坂トンネルで、ぼくの右ケツが、クルマのサイドミラーにひっぱたかれた。さいわいバイクに接触はなく落車を避けられた御蔭で、ぼくのケツをひっぱたいたミラーが脱落して、トンネルのどこかへきらきら飛んでいくさまも見ることができた。
いやあ本当、落車で後続車輌に迷惑をかけることなく済んだのは、ラッキーだった。

ともあれ交通事故に遭ってしまった。チャリで被害者になったのは初めてのことだ。いや加害者もないんだけど。
まずは警察を呼ぶ。事故証明と現場検証をしなくちゃならない。
次にDNFの連絡をする。事故扱いにするなら、病院にかかって記録を取るまで、帰宅以外の用途で走ってはいけない。
DNFは、Brevetを始めて最初の年の400kmで車検時にライトが点かなかった以来、1mでも走り出してからは初めてのことだ。諦めるべきときも、諦めたいときもあった。とくに後者は多かったが、自分から諦めたことのないことは、こころの棘で、支えだった。だってDNFの仕方が分からない、は、その選択を押し止めるのに十分な理由だ。
遂に土がついたな、とため息をついた。これがクセにならなきゃいいだけで、でもその方法を考えなくちゃならなくなったのは、きわめて不愉快だった。
一方、不愉快でなかったのは、ぼくのケツをひっぱたいたクルマは逃げず、馬坂トンネル先で停まったことだった。逃げる素振りを見せたら追い掛けるつもりでいた。ちなみに現場のK10は渋滞中だ。

で。

ぼくのケツをひっぱたいたのは、高齢者ドライバーだった。以下、警察到着までの問答。

Q1. 身体は大丈夫か。
A1. 病院に行くまで正式な回答を拒否する。
Q2. 自転車は壊れていないか。
A2. 回答を拒否する。
Q3. 何故警察を呼ぶのか。
A3. 交通事故には警察へ届け出る義務があるためだ。
Q4. ケガも自転車への損傷もないようだからなかったことにしないか(2回)。
A4. ここから立ち去ることを許可しないが、止めもしない。

問答の途中、おそらく誰かが連絡してくれたのであろう、PC2で送り出してくれたAJ西東京スタッフのお二人がやってきてくれた。
相手方からお二人に責めるような口ぶりはなかったが、お二人には相手方への説明や気を遣っていただいてしまった。ぼくがこの事故でもっとも後悔したことは、この御二方に頭を下げさせてしまったことだ。
ぼくのDNF受付をお願いし、以降の処理に問題ないことを伝え、お二人にはBrevetへ戻っていただいた。
その後、警察が来た。人身事故として扱うため現場検証を望むことを伝え、交通課に連絡してもらった。さらに交通課が到着し、現場検証を行い、やっぱりなかったことにしないかとご提案を頂戴し(警察がぼくの代わりに回答してくれた)、諸々あってその場を立ち去ったのは、事故発生から1.5Hほど経ったあとだった。
馬坂トンネルの歩道をとぼとぼ歩き、PC2へ戻った。制限時間まで1時間を残していたけれど、もう誰もいなかった。

5. あとがき

交通事故に関する責任は0:10でぼくにないのだが、ぼくが解決すべき問題は下記のとおり。

  • 長いまたは暗いトンネルは歩道へ行くよう、ブリーフィングで説明されていたが、出走間際の受付のため聞いていなかった。
  • 馬坂トンネルでは、ハンドルバーの後方ライト(Cateye ORB)を点灯させていなかった。

まったく油断を否定できなかった。次から注意します……。
なお翌日に病院へ行き、軽傷のため診断書不要とした。また物損事故扱いとした。診察費3,800円は保険の見舞金でまかなえたし、賠償請求の手続きを相手方に説明する工数は、この診察費ではどうしたって不足するからだ。
相手方にはこちらから請求しないこと、だがこちらにも修理費を請求しないことを申し付けた(サイドミラーが半分もげていたので、物損に関しては向こうのほうが余程費用がかかる)。
こちらから電話をかけて説明したのだが、反省点としては、人身でなく物損事故で扱うと告げた途端に、相手の態度が豹変したことだ。「お互い様」と「そちらも注意して」をやたら強調し繰り返してきたのにはうんざりしたし、図に乗らせない話しかたをすべきだった。仏心はよくない。本当に、よくない。

次回はもてぎクラシック時計回り。サドルの調整をせねばならぬ。