BRM421たまがわ400km奥久慈

1. 予定と実績

Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
Start → PC1 72.8 km +369/-373 m 04/21 07:00 04/21 11:00 4:00 04/21 07:18 04/21 10:20 3:02
PC1 → PC2 45.4 km +441/-440 m 04/21 11:15 04/21 13:15 2:00 04/21 10:42 04/21 12:32 1:50
PC2 → PC3 68.2 km +842/-816 m 04/21 13:30 04/21 17:00 3:30 04/21 12:51 04/21 16:29 3:38
PC3 → 通過CHK 46.0 km +1058/-922 m 04/21 17:15 04/21 20:15 3:00 04/21 17:35 04/21 20:41 3:06
通過CHK → PC4 74.1 km +738/-854 m 04/21 20:30 04/22 00:00 3:30 04/21 21:07 04/22 01:18 4:11
PC4 → PC5 54.8 km +748/-767 m 04/22 00:15 04/22 03:15 3:00 04/22 01:35 04/22 04:39 3:04
PC5 → Finish 41.7 km +251/-272 m 04/22 03:30 04/22 06:00 2:30 04/22 05:04 04/22 06:58 1:54
Start → Finish 403.0 km +4,447/-4,444 m 04/21 07:00 04/22 06:00 23:00 04/21 07:20 04/22 06:59 23:39

仮眠1.5Hを含む23.6Hで認定完走。22.0Hが遠いなあ。

2. 装備類

服装。

  • Rapha ProTeam Training LongSleeve Jersey
  • RedWhite The BIB
  • UnderArmour HeatGear Compression
  • HIRZL GRIPPP! FF

バイク収容。

  • ORTLIEB SaddleBag(L)
  • Apidura Road Frame bag small

その他。

1週間前天気予報からウォッチしていて、降水確率は無視できる程度、寒暖差は予報値では15℃以上が事前情報。昼間を過ごす平野部は4月に珍しい夏日で、夜間を過ごす山間部は10℃を下回る。寒さは着込めば耐えられる。夏日は半袖ジャージで快適に過ごせる。だが荷物が増え、服装が複雑化することは、もっと望まない。結局、ビブショーツに長袖ジャージという折衷案を採った。
収容は去年から変わらず。ツールボトルのジッパーが前夜に破損してダメになったため、各種ツールはサドルバッグへ移したのが変更点か。
ほか、Cateye ORB BARENDを装備。サイクルモードで見掛けて気になっていた製品で、バーエンドライト自体は自転車の横幅を伝えるいい仕組みと見ていたことと、値段も手頃と相俟って、これも前夜に買って取り付けて即400kmへ投入した。

3. コース・スケジュール

茨城県をすっかり2回縦断して船橋市に戻ってくるコース。獲得標高は実績値で3,322mと少ないが、そのほとんどが茨城 - 福島県境周辺に偏っていて、個人的には苦手な構成。山岳区間の負債を続く区間で短期返済させられる展開は、上手くない。
スケジュールは23.0Hで引いた。基数20.0km/hで検討は変わらないが、県境周辺の山岳区間船橋市の信号峠にはいくらか加算した。PCおよび通過CHKでの休息は0.25Hのみとし、大休止と仮眠は省いた。仮眠に関しては2,3日前くらいから睡眠時間に気を遣っていれば凌ぎ切れると考えていて、実際に睡眠時間には気を遣っていたのだけれど、過去全BRM最速の9.5H後に寝ていたのだから、まあ、皮算用は皮算用に過ぎなかった。
ほか、Epic Ride Weatherで風向きを調べてみたりもした。風向風速を地図表示してくれるアプリで、予報値、過去値ともに指定可能というところがツボい。

4. 各区間の所感

4-0. 船橋港親水公園

5:00発でブリーフィング中に現地着。船橋港親水公園周辺でパーキングを探し回っていなければ、もう少し早く着いたはずなんだけど。
出走は第2ウェーブで7:20。

4-1. Start@船橋港親水公園 → PC1@セブンイレブン茨城東西代店
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
Start → PC1 72.8 km +369/-373 m 04/21 07:00 04/21 11:00 4:00 04/21 07:18 04/21 10:20 3:02

平坦。ただし船橋からしばらくは市街地を走るから、不安を0.5H盛って4.0Hの計画。計画を裏切るようだが実態は3.5Hで見込んでいて、進行は急がず。
実績値は計画値より1.0H早い3.0Hに。要因は2つ。1つは終始吹き続けた追い風。もう1つは想定より短く緩く終わった信号峠区間
船橋市街は、朝方とあって渋滞にほとんど巻き込まれずに済んだ。最初の1時間の進捗を気にするのはいつものとおりで、グロス20.0km/hを目指すのだけれど、これもとくに焦らず達成できていた。 気温は早々に長袖の不快な暑さに。暑さ対策は夏用インナーのみだったから、ジッパーを下げるくらいしか排熱の術がない。
PC1に着いておにぎりと味噌汁をIN。続いて↓。

4-2. PC1@セブンイレブン茨城東西代店 → PC2@ミニストップ茨城町海老沢店
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC1 → PC2 45.4 km +441/-440 m 04/21 11:15 04/21 13:15 2:00 04/21 10:42 04/21 12:32 1:50

区間は大まか走ったことのあるコースで、とくに感慨もなく。5.4kmを見なかったことにする計画値も、追い風に救われて達成。
気温は夏日を超えていた。暑熱順化できていない身体が、徐々に深呼吸できなくなっていく。

4-3. PC2@ミニストップ茨城町海老沢店 → PC3@セイコーマート高萩手綱店
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC2 → PC3 68.2 km +842/-816 m 04/21 13:30 04/21 17:00 3:30 04/21 12:51 04/21 16:29 3:38

高鈴山の西側を抜ける、最初の山岳区間。40kmほどの平坦ののち、R349を離れて市道へ。片側一車線の走り易い道で、……10%前後の登りが続く。
山を越えて下る途中、熱中症の初期症状と眠気に耐えかねて、路肩の神社の石段で15分仮眠。起きて走り出すも状態は良くなりきらず、PC1までに稼いだ貯金すべてを仮眠に充てることに決める。続く山岳区間の補給のなさはブリーフィングで言われていたとおりだし、オンスケに戻るだけなのだと思えば、気楽なものだった。

どうせ仮眠するなら晩飯も食ってしまおう、と、食っておく。アラームをオンスケに合わせて、日蔭で横になった。

4-4. PC3@セイコーマート高萩手綱店 → 通過CHK@ファミリーマートタカシン矢祭店
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC3 → 通過CHK 46.0 km +1058/-922 m 04/21 17:15 04/21 20:15 3:00 04/21 17:35 04/21 20:41 3:06

仮眠から目覚めて走り出す。これから越えるK111の山岳は西側、残照もほとんど見えず。気温の落ちかたは想像よりも早く、強度の上げられない状況下では、長袖で丁度いいくらいだった。
山岳に差し掛かり、林道に入ってからは、前を走るランドヌールに追いついて同行をお願いする。この林道は圏外で有事には対応が致命的になるためで、あとはまあ、街灯もない人家もない登りは長い、で寂しかったのもある。幅員は軽がすれ違えない程度で、舗装のよいのがせめての救い。
登り終えたころには標高が上がっているのも手伝って、福島との県境では外気温は10℃ほどまで落ちていた。ウインドブレーカを羽織って、福島県側に降りていく。茨城県側より舗装がよく、人家も多かったりする。まあ、立ち寄れるところがあるわけじゃあないんだけど。
計画値から0.1Hの遅れで通過CHKへ。
呼吸器系と消化器系の不調は、徐々に治ってきてはいるものの、完走まで本調子に戻ることはなさそうだった。眠気の解消は寝るよりないが、外気温の低下が、短時間と言えど、この場での野宿を許してくれそうにない。

4-5. 通過CHK@ファミリーマートタカシン矢祭店 → PC4@セブンイレブン笠間昭和町
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
通過CHK → PC4 74.1 km +738/-854 m 04/21 20:30 04/22 00:00 3:30 04/21 21:07 04/22 01:18 4:11

久慈川沿いのR118を南へ。下り基調と見えてほとんど同じくらいに登るため、思うより進捗は伸びなかった(実績値+485/-590m)。
途中、道の駅にトイレに寄り、コンビニで15分の仮眠を挟んで(分かっちゃいたけど寒くて10分で目を覚ました)、グロス20.0km/hからペースを上げられずにPC4へ辿り着く。
茨城県に入ろうが野宿の難しい外気温は変わらなかった。以降で仮眠は無理と判断。

眠れないのなら。36H以上ご無沙汰していたカフェインを摂取。コイツに賭ける。

4-6. PC4@セブンイレブン笠間昭和町店 → PC5@セブンイレブン谷田部インター店
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC4 → PC5 54.8 km +748/-767 m 04/22 00:15 04/22 03:15 3:00 04/22 01:35 04/22 04:39 3:04

カフェイン最高。
深夜の道祖神峠は街灯の少なさから距離を上手く測れず、たらたら走っていたらいつの間にか終わった。野犬が住み着いているとブリーフィングで言及あったものの、とくに吠え声は聞こえず。Finish後に聞けば、吠えられるわ追われるわのかたはいたそうで。
距離を測れなかったのは、続くフルーツラインもそうだった。緩いアップダウンをいくつか越えながら、朝日トンネルこんなに遠かったっけと思う。あとで思い返せば、北筑波稜線林道が20km近くあるのだから、その東に敷かれたフルーツラインだって短いはずもないのだった。
不動峠を登らないで済むことにはホッとした。朝日トンネルの対向車線側の広い路肩は、仮眠には都合も良さそうだったけど、はて、彼処で寝る機会の訪れる日は来るんだろうか。
PC5へ辿り着く。道祖神峠が10km/h未満ではかどらなかったことを思えば、遅延も少なめに済んだ。

カフェオレを飲み直し、夜明け前の船取道路へ向かう。

4-7. PC5@セブンイレブン谷田部インター店 → Finish@セブンイレブン船橋市場店
Section Distance Elevation Depart(p) Arrive(p) - Depart(a) Arrive(a) -
PC5 → Finish 41.7 km +251/-272 m 04/22 03:30 04/22 06:00 2:30 04/22 05:04 04/22 06:58 1:54

カフェイン最高(2回目)。
見てのとおり、市街地を多く含む。とくに船取道路は日中の渋滞でよく知られているから、交通量の少ない夜間に進んでおきたかった。まあ、思うように走れないのは常で、明け方に入ることになってしまったのだけれど、結局は、交通量を気にして積んだ0.5Hは不要だった。
カフェインが途切れると眠気がぶり返す。仮眠は要らないが集中を削がれて上手くない。速度や出力を読んで判断するのが億劫だった。
6:30を過ぎる。早着には間に合わなかった。眠気のコントロールが取れていれば1.5H早く、ここに辿り着いていたと思う。

5. あとがき

睡眠コントロールは今年の課題になりそう。前夜移動との差分評価もしてみていいかもしれない。
ORB BarEndは標準装備に。スペックを除いて感想はざっくり箇条書き。

  • 後続車に車幅を伝える役割は十分果たしてくれた
  • 走行中の脱落・緩みはなかった
  • クリック感は軽く走行中の操作も容易(ランタイムが十分長いので点けっぱなしで十分だが)
  • 差込部がゴムのため振動でボディが揺れ、ハンドルと衝突してカチカチ鳴る(すっげぇうるせえ)
  • ハンドルからの突き出し長さは気になる
  • 構造から水没耐性には期待できない

価格が電池付ペアで2,000円とコスパは高い。周囲の連中のハンドルに勝手に挿して回ろうかと思うくらいではある。
明確なデメリットはハンドルと衝突して鳴るところで、ゴムワッシャーを挟むかハンドルと隙間を少し空けるかで解消するほうがよい。
差込部のゴムのヘタリは今後観察かなあ。ワンシーズン保てばまあいいかなと思うけれど。